また始めようかと思って、色々といじっている途中です。何となく始まってます。
895jazzmin
Net RadioのAccu Radioは、お勧めです

下の「Accu Radio」をクリックするとサイトが出てきます。

「Sign up」画面は「X」で消して大丈夫です。

左のChannelsで細かくジャンルが選べます。

写真・イラスト部分をクリックするとプレイヤーが立ち上がります。

相変わらず安定しています。プレイヤー単体可動は確認中です。

Accu Radio

うちの猫たち4匹です(2017年現在)
ok台座横長435

左から (うちの猫になった順)

ジャズミン (♂)
ミント (♀)
パセリ (♂)
スーズー[紫蘇] (♀)

DSCF3504-20080623-895.jpg
CategoryとBlogの内容について

 人名が書いてある場合は、その人とその周辺に関してのものになります。
 データ的内容は、なるべく間違いの無いようにするつもりです。
 間違いが有った場合は、教えていただけると助かります。

 個人的意見は、あくまでも個人的なもので、一般論では有りません。
 悪意を隠せないタイプだと自分では思っているので、他意は無いつもりです。

 古いものは全て仕舞ってしまいます。
 古いものに修正加筆して、シラッとした顔で出す可能性が、極めて高いです。

 自分がとっても可愛い、心の狭い人間です。
 やさしい気持ちで接してくれるとうれしいです。
 その前に、ちゃんと書くつもりが有るのか自分でも心配になっています。

2010年10月30日 (18:13)

The Pianist / Duke Ellington


あらゆるジャンルの沢山の演奏家に、尊敬の念を持ってSir Dukeと呼ばれたDuke Ellingtonのピアニストとしてのアルバムです。

マネー・ジャングル同様トリオとしての演奏を中心にしてのアルバムですが、前記のアルバムとの大きな違いは、一緒に演奏しているベースとドラムの緊張感の少なさだと思います。

その分デューク・エリントンも特徴的なパーカッシブな弾き方よりもメロディを大切にした聴き易いリラックスした演奏になっています。

現役時代の彼に対して「古い」と言った評論家がいるそうですが、このアルバムも上澄みだけをとればそう聴こえてくるかもしれません。

しかし、今聴いても「懐メロ」になっていないリアリティ度の高い演奏は、それ以上のものを持って演奏されている事の実証になっていると思います。

作曲能力が高過ぎる事が演奏者としての彼やコンポーザーとしての彼にマイナスになったのかもしれません。どの曲も歌詞を付けて歌いたくなるのですから。



The Pianist / Duke Ellington
OJC [Fantasy]

01 Don Juan
02 Slow Blues
03 Looking Glass
04 The Shepherd (take 1)
05 The Shepherd (take 2)
06 Tap Dancer's Blues
07 Sam Woodyard's Blues

Duke Ellington (piano)
John Lamb (b)
Sam Woodyard (dr)
Recorded in New York City on 18th July 1966


08 Duck Amok
09 Never Stop Remembering Bill
10 Fat Mess

Duke Ellington (piano)
Rufus Jones (dr)
Victor Gaskin (b) [on tracks 10] &
Paul Kondziela (b) [on tracks 08, 09]
Recorded in Las Vegas on 07th January 1970



On The Fringe Of The Jungle par Duke Ellington (p), John Lamb (b), Rufus Jones (dr) en 1967 au Danemark


今回もオマケが楽しいです。

1



2
これは貼り付け禁止なのでYotubeに飛んでいきます。

Duke Ellington Trio 1966

Duke Ellington - piano; John Lamb – bass
Sam Woodyard – drums
Joan Miró - sculpture and standing appreciatively
Cote d'Azure - French Riviera



スポンサーサイト

2010年10月26日 (18:18)

Spoiled Girl / Carly Simon






Carly Simon - Spoiled Girl
Label: Epic
Catalog#: FE 39970
Released: 1985

01 My New Boyfriend
(Music and Lyrics; Carly Simon)
Producer; Paul Samwell-Smith
Drum Programming; Jimmy Bralower
Keyboards, Electric Guitar; Robby Kilgore
Backing Vocals; Andy Goldmark, Carly Simon, Lucy Simon, Ron Taylor, Paul Samwell-Smith

02 Come Back Home
(Music and Lyrics; Carly Simon, Jacob Brackman, Aaron Zigman, Jason Scheff, Guy Thomas)
Producer; Don Was
Bass; Tom T-Bone Wolk
Drums; Mickey Curry
Keyboards; Robby Kilgore
Guitar; Ira Siegel
Backing Vocals; Carly Simon, Gordon Grody, John Fiore, Ula Hedwig

03 Tonight And Forever
(Music and Lyrics; Carly Simon, Eddie Schwartz)
Producer; Phil Ramone
Keyboards; David LeBolt
Bass; Neil Jason
Guitar; John McCurry
Drums; Russ Kunkel
Backing Vocals; Carly Simon, Lucy Simon, Rory Dodd, Eric Troyer, John McCurry

04 Spoiled Girl
(Music and Lyrics; Carly Simon, Russ Kunkel, Bill Payne)
Producer; Russ Kunkel
All Keyboards and Synthesizers; Bill Payne
Drums; Russ Kunkel
Guitar; John McCurry
Backing Vocals; Kate Taylor, Lottie Golden, Carly Simon

05 Tired Of Being Blonde
(Music and Lyrics; Larry Raspberry)
Producer; T-Bone Wolk and G. E. Smith
Drum Programming; Jimmy Bralower
All Synthesizer Programming; Robby Kilgore
Guitars; G. E. Smith
Bass; T-Bone Wolk
Drums; Russ Kunkel
Guitar Solo; G. E. Smith
Backing Vocals; Carly Simon

06 The Wives Are In Connecticut
(Music and Lyrics; Carly Simon)
Producer; Phil Ramone
Keyboards; David LeBolt
Bass; Neil Jason
Guitar; John McCurry
Drums; Liberty DeVitto
Backing Vocals; Carly Simon, Rory Dodd, Eric Troyer, John McCurry

07 Anyone But Me
(Music and Lyrics; Carly Simon, Arthur Baker, Stuart Kimball)
Producer; Arthur Baker
DMX; Arthur Baker
Bass; Doug Wimbush
Acoustic Guitar and Acoustic Solo; Stuart Kimball
Keyboards; Stuart Kimball
Synthesizer; Carly Simon
Percussion; Bashiri Johnson
Drums; Russ Kunkel
Simmons Drums; William Beard
Electric Guitar; Jim Ryan

08 Interview
(Music and Lyrics; Carly Simon, Don Was)
Producer; Arthur Baker
Guitar; Ira Siegel
Percussion; Bashiri Johnson
Keyboards; Fred Zarr
Bass Synthesizer; Fred Zarr
Linn Drum Programming; Fred Zarr
Saxophone; Jeff Smith
Strings; Robby Kilgore
Backing Vocals; Cindy Mizelle, Stephanie James, Tina B.

09 Make Me Feel Something
(Music and Lyrics; Carly Simon)
Producer; Andy Goldmark
Linn Drum Programming; Andy Goldmark
Drums; Russ Kunkel
Synthesizers; Andy Goldmark and Robby Kilgore

10 Can't Give It Up
(Music and Lyrics; Carly Simon, Andy Goldmark)
Producer; Andy Goldmark
Linn Drum Programming; Andy Goldmark
Drums; Mickey Curry
Synthesizers; Andy Goldmark and Robby Kilgore
Guitar; Ira Siegel
Backing Vocals; Luther Vandross, Andy Goldmark

11 Black Honeymoon
(Music and Lyrics; Jacob Brackman, Carly Simon, Andy Goldmark)

The Song "Black Honeymoon" appears only on the Cassette and CD Versions.






なんかメチャ安いけど・・・。

カーリー・サイモンがジェイムス・テイラーと別れ、ラス・カンケルと結婚する間に作られたアルバム。彼女の低迷期の入り口のアルバムみたいなイメージを沢山の人が持っていると思います。

上記のクレジットを見てもらえればわかるように、コンセプトに一貫性の無い、打ち込みや演奏後のミックスに力の入った、作るのを忘れていて会社からせかされて急いで作ったような感じがするアルバムです。
彼女のアルバムとしては多分最悪の部類に入るのではないかと思います。

録音したものをアイツとコイツとソイツに渡して仕上げてもらったって感じですね。兎に角何故1曲目にこんな曲を持ってきたのかいまだにわかりません。
数曲良い曲が有りますし、聴いてみればそう悪い訳ではないのですが、アルバム全体として考えると何処かしら許せない感じがします(笑)。

(余談)
ジェイムス・テイラーとカーリー・サイモン、そしてラス・カンケルとリア・カンケル、共にオシドリ夫婦のイメージでした。何せ、夫同士は仕事仲間として深い関係ですし、何よりも4人とも同じ職場で働く家庭の出身。親兄弟みんな知り合いみたいなもの。

なのにカーリー・サイモンはJTと別れてからラス・カンケルと結婚&離婚。そのラスさんはその後、アンドリュー・ゴールドと別れたニコレット・ラーソンと再婚。おーい、ウエスト・コーストどうなっているんだい?

上に出てきた名前の人たちの音楽は好きですしアルバムも持ってますし、うーん・・・なんか社内結婚の繰り返しみたいな雰囲気だし、この人たちの暮らす世界って、とっても狭いのかなぁ。



Nicolette Larson




Carly Simonと直接は関係ないけど、初々しくて一生懸命で、声が張ってて、緊張しているのが伝わってくる素晴らしいパフォーマンスです。



2010年10月23日 (15:26)

The Sixth Sense (5)


彼女たちの仕事は、暗い路上に立つ事だ。勿論立つだけではない。バイト先で対応した者に言えわせてもらえれば「考えられない」事なのだが、彼女たちの職業は「不法型特殊接待業」なのだ。それも元ではなく現役のだ。

この暗がりで見ると、実際の年齢よりも5歳くらいは若く見えるのだろうと思おうとした。しかし女性に興味津々の年頃であるボクからすれば、マイナス5じゃ到底足りない。どうイメージしてもまだ自分の母親よりも年上の状態だ。

仕方が無いので「メチャクチャに酔っていたら20歳くらい勘違いする人もいるかもしれない」と、考える事にした。それでも計算式として成り立つとは思えないが、そうじゃなきゃビジネスが成立する理由がボクには皆目理解できないのだ。

街路灯の真下に立たない事に彼女たちの現実から逃避していない部分も感じるが、それでも自分の母親以上の年齢だろう彼女たちが、深夜路上に立つというこの現実は、ボクにとって受け入れ難い事実だった。

兎に角、その受け入れ難い事実が、真っ赤な口でガムをクチャクチャと噛みながら3人も目の前に立っているのだ。それも同じ空間にボクが存在すると認識してだ。通り慣れた道で起こってはいけない事が起こっている。明らかにボクは今、彼女らの空間の中に存在して居た。

The Sixth Sense - 07

三人は街路灯の下近くまでフラフラと出てきて、手招きしながら「お帰り~、今日は終わりまでだったの?」と大きな声を発した。車もほとんど無い深夜の路地に少し無理も感じられる生気の無い甘い声が響いた。この暗さの中で個人を識別出来る能力は大したものだ。

普段はもう少し西側の路地に入った所に立っていて、この道に立つ事が珍しいのが彼女たちの会話から理解できた。今まで遭った事がないはずだ。
ボクと言う多少とも知っている人間に会えて喜んでいるようだが、コッチにとっては最悪の出来事だ。こっちの迷惑具合も気づかず少しずつ足の止まったボクに近寄ってくる。こうなると無視も出来ない。

仕方ないからそのまま真っ直ぐ近づいて、十分距離を開けた所で止まった。ボクの中の危険感知装置が、さっきからビービーと鳴り止まない。これ以上近づくのは危険だと感じたところで止まった。「おやすみなさい、また宜しくお願いします」と軽く会釈し、そのまま道路を渡って立ち去ろうとした。

その瞬間、三人の姿が目の前に現れ、ひとりの手がサッとボクのズボンに伸びてきた。「お願いって、こっちの事?たまにはボウヤがお客になってよ」と言う言葉と虫歯が痛くなりそうな甘い香りが、ボクを後ろに弾き飛ばした。

弾き飛ばされた路上で「おやすみなさい」ともう一度言うと、三人の笑えない笑い声を背に受けながら小走りにそこから逃げ出した。笑い声が聞こえない距離まで来て振り返り、ゆっくりと歩くスピードを落とし、足を止めて大きく深呼吸をした。

必要以上の甘い香りと親戚のおばあちゃんと同じ匂いが混じって、鼻の中に広がっていた。胸がムカムカした。彼女たちがレストランから出て行っても残っているあの匂いを濃縮したような強烈な匂いだ。

即刻この匂いから逃げたくて煙草とライターをポケットから取り出した。歩道の隅に寄り壁に背を向けながら、煙草に火を点けようとした瞬間、後から羽交い絞めにされ路地にグイッと引きずり込まれた。

しまった!と瞬間的に思ったが、もう遅かった。口を手で塞がれて、声も出せなかった。煙草の箱とライターを持つ手の力が抜けた。握っていたZippoのライターが自分のスニーカーの上に落ちて、アスファルトの上に転がった。煙草の箱の感触も手の中にはなかった。

2010年10月20日 (21:26)

The Sixth Sense (4)


歓楽街ではないとは言え、飲み屋も有るし法規外の皆さんの事務所も有る。お世辞にも治安が良いとは言い難い。発泡音を聞いたと言う話を聞く事も時々ではないし、半狂乱で他人の部屋に飛び込む輩の話も聞く。クスリの話も有るし部族間抗争のような話も聞く。

入って行ってはいけない区画の話を聞かされたし、マンションの防災用の扉は、火災以外に利用される事の方が多いと、近所に住んでいる知り合いが当たり前のように言っていた。

通りから一歩入った居住区は街路灯も少なく、壁ばかりで窓の無い家ばかりに思えるほど暗い。アパートも道路側が通路になっているのか部屋の明かりを感じる事が無い。兎に角、昼間から人の気配を感じる事が少ない。

夜は人影よりも先に足音が聞こえるのではないかと思えるほど静かだ。自宅と目的地を繋ぐ意外には何の意味の無いと言っている様に感じるほど、土地勘の無い者には冷徹に感じる。

例の商店街も7時前には薄暗いシャッター通りになる。仕事の帰りに買い物をする事も難しいような状態だ。この街は商店街まで、外部との接触量の多い人間を拒絶するのだ。

誰も信じる事が出来ず、誰にも信じてもらえずに生きてきた人間たちが、最低限の生活と最低限の安全を守り通そうとしている。ボクのこの街の最終的なイメージは、そんなところだ。

The Sixth Sense - 06

深夜の1時近くとなれば警戒しない方が変だ。アルバイト先のレストランからアパートまでは、本当は真っ直ぐ西に向かう路地に入っていくのが最短距離なのだが、色々と物騒な話を聞くので、帰りは一度南側の大通りに出ることにしている。

この道が昼間の通学路ほど安全だとは思っていないが、車とすれ違う事も有るし、酔っ払いが寝転がっている事も少なくない。大声を出せば誰かが気が付いてくれるような気持ちにはなれる。

この道は視界が広く、多少とも外部の人間を容認する雰囲気のある場所だった。レストランから大通りに出るまでに危険な事に出会った事は今日まで一度も無かった。

店から少し行った軽くカーブしたところを曲がると、目の前の街路灯の下から少しだけ左に寄った、家の壁のところに立っている3人の元お嬢さんの姿を見つけた。バイト先に良く来てくれる常連さんだ。マネージャー曰く「深夜の暇な時間帯を埋めてくれる大切なお客様」と言うやつだ。

はっきり言って、アルバイト先以外で会いたいと思わせてくれるタイプではない。もっとはっきり断言してしまえば、アルバイト先でも会いたいとは思えない方たちなのだ。

今まで変なクレームや質問で何度もからかわれている。面白くも無い話でも愛想笑いをする事を学ばせてくれた事は感謝するが、それ以上の謝辞もへったくれもない。
手を長く伸ばして注文されたものをテーブルに置き、数歩離れた所で話を聞くという行為は、これからも続けるつもりだ。

ましてや、偶然とは言えこんな所で会った事は不幸以外の何物でもない。一日の終わりとしては最悪のパターンだ。急いで道の反対側に移ろうとしたが、一斉に彼女たちの顔がこっちを向いた。気づかれてしまった。


2010年10月17日 (17:31)

The Sixth Sense (3)

閉店時間の少し前に店の照明は一段階暗くなる。「そろそろ閉店なので、お会計をお願いします」の合図だ。オーダーストップは閉店の20分前と言う商売熱心な店だったので、暗がりでコーヒーを飲んでいる客も少なくは無かった。

店のドアにCloseのカードを挟んで掃除を始めても直接客に「閉店です」と言う事は無かった。勿論それには、その時間帯の客層が大きく影響していた。閉店前の客ガ少なくなった頃から始めた皿洗いを掃除の後にもう一度する事も普通だった。

最後の一枚を洗い終わりドアに鍵をかけ、店の電気を厨房以外の全てを消した。自分の為にとっておいたコーヒーを片手に裏口の横にある階段を登って二階の事務所に入ると、レジのシートと売り上げの現金の確認をしている店長とマネージャーがいた。マネージャーが一度振り向いたが、また店長との会話に戻っていった。

マネージャーは他の店とを掛け持ちしていて、営業中ここに居る事はほとんどなかった。身長が高くて、いつもしかめっ面で、ビシッとスーツを着ていて、何処かしら馴染めなかった。ちょっと苦手なタイプで、正直言うと少々怖かったりもした。

The Sixth Sense - 04

音を立てないようにドアを閉めて、入り口のそばにある二人掛けのソファで、指の皮を気にしているサカキバラさんの横にゆっくりと座った。コーヒーをそっとテーブルに置いて、サカキバラさんが『キープ』と命名した缶入りピースを1本いただき、咥えて火をつけた。

いつもなら事務所での一服も大目に見てくれる。雰囲気が何となく心配では有ったが、事務所に入った時点で文句は言われなかったので、許されるだろうと判断した。
サカキバラさんが「今度の日曜日、路上やるから」と話しかけてきたので、計算の邪魔にならない様に小声で話をしていた。

突然店長が振り返って「サカキバラ!お前、明日は早番だろっ。それからバイト、何でお前が、ココで偉そうに煙草を吸っているんだ。サッサと帰って明日の学校のお勉強の為に寝ろ」と怒鳴られた。

店長の機嫌が悪い。元暴なんとか族で、元々話し方が喧嘩腰の店長だが、今日のそれは中々の迫力だった。
今日の売り上げが目標金額に達しなかったか、シートと現金が合わなくて、マネージャーに嫌味でも言われたのだろう。
二人で肩をすぼめながら階段を下り、小さな声でマネージャーと店長の悪口を言いながらコーヒーカップを洗い、裏口から駐車場に出た。

The Sixth Sense - 05

サカキバラさんにアパートへ遊びにくるように誘われたが、明日は早番のようだし、何よりも看護婦をしている彼女の匂いがプンプンする彼のアパートがボクはイマイチ苦手だった。アパートに戻ってもつまらないけど、帰る事にした。

自転車に乗ったサカキバラさんの煙草と自分の煙草に火を点けて「お休みなさい」と挨拶をした。サカキバラさんのアパートは反対方向なので、ここで別れる事になる。

煙草を咥えたままで「それじゃ」と言うとサカキバラさんは、何処かで拾ったような自転車で道路を斜めに横切っていった。店の前の小さな四つ角を渡って、北の方向へふらふらと走って行く彼の乗った自転車が、街路灯の光で明るくなったり暗くなったりして小さくなっていった。

彼の姿が角の向こうへ消えるのを見てから、煙草をもう一回深く吸い込んで、煙を吐きながら駐車場の隅に置いてある灰皿で煙草をもみ消した。それからアパートへ帰る為に南の方に向かって歩き出した。









2010年10月16日 (19:20)

The Sixth Sense (2)

店は、その煤けた商店街の入り口近くの小さな交差点の角地にあった。道路に面した客席側は全てが窓ガラスになっていて、外から店内は丸見えと言う郊外型のハンバーガーショップのような作りだった。
駐車場が一台分なのが市街地型の店だと言うことを無理矢理強調しているが、実際に車で来る客など、ほとんどいなかった。

店内はバイトからするとイライラするくらい広かった。窓の下はずっと繋がったソファのようになっていて、窓際にずらっと卓上がゲームになっているテーブルが並び、センターに大きなテーブルがあり、そこにも椅子が置かれていた。
店の隅のトイレの横にオマケで作られたようなゲームコーナーを無視しても50人くらいなら一度に座れるだろう。そこを厨房一人ホール一人でこなしたのが、自分のちょっとした自慢だった。

The Sixth Sense - 02

昼間はライスお代わり自由のランチ目当てのサラリーマンや学生が多いが、テーブルがゲーム機になっているため夕方からゲームをしながらドリンクを飲むと言う人が多くなる。ゲームコーナーの入り口に両替機が有ったが、両替を頼まれる事も多かった。特に外国人には良く頼まれた。

外から丸見えなのが安心に感じるのか、オーナーが日本人ではない事と関係が有るのか、外国人の客は多かった。全く日本語がわからない客も少なくは無かった。アルバイトで自分が入っている時は、ほとんどの対応を任された。

直接口に出しては言われないが、買い物に行って「日本語が、お上手ですね」と言われるのと、関係は有るだろうと察する事ぐらいは出来た。しかし残念ながら実際の自分は多言語対応には出来ていなかった。

ハイヒールで靴擦れになっていた女性に絆創膏を渡したのは見ればわかる出来事だったし、マリアとジョージの兄弟は日本語がペラペラだったのだ。洋食のレストランなのだからメニューは和製外国語の宝庫で指差しながら話せば何となく通じるし、ドイツ人に道を教えたのも地図が有ったからで、全てはちゃんとタネが仕込まれていたのだ。

韓国人の客に麻雀ゲームの仕方を聞かれた時は、意志の疎通が上手くいかず、お互いに大笑いして握手をした事もあった。世の中に日本語と英語しか存在しないと思っているような店長たちに背中を向けて、二人は万歳の状態で失笑していただけだったのだ。

The Sixth Sense - 03

しかし、この店の最も特徴的な客層は、また別のカテゴリーで分類しても良いだろう人たちだった。
店の閉店が12時だったので、10時を過ぎたくらいから特殊な職業の方や特別な格好をした人たちが増える。両手をポケットに突っ込んで足を左右に開きながら前進する人や派手な背広と化粧の濃い女性の二人連れも多かった。そのせいで正社員もバイトも8時以降は全員男と決まっていた。

怒鳴り声が突然聞こえたり、皿やフォークが飛んだりもした。ライスが皿と一緒に飛んできた事は有ったが、不思議と料理が一緒に飛んでくる事はなかった。
バスケットと呼ばれていた木で編んだカゴが、フライドチキンとポテトの入った油取りのナプキンや鳥の骨と飛ぶことは有ったが、フライドチキンやポテトと飛んでいるところは一度も見た事が無かった。

派手な服を着て極めて濃い化粧をした随分お年を召した女性が何人かで来て、レストランの最も暗いテーブルに座るのも、髭の濃いダミ声の女性の服を着た方がアイスクリームを食べにきたりするのも大抵そんな時間帯だった。

私にとってこのレストランは、明るい表通りを闊歩する人たちで世の中が構成されている訳では無い事を、嫌と言うほど実感させてくれる社会勉強の実習場所だったのだ。



2010年10月15日 (18:57)

The Sixth Sense (1)


アルバイト先のこのレストランは、駅の裏側に当たる西側から百数十メートル入った所に有る。駅は新幹線の停まる大きな駅だが、ここまで来ると、駅の喧騒も聞こえない。
ここは、何処かしら「戦後」なんて言葉が浮かんできそうな雰囲気さえ漂っていた「取り残された」街だった。

レストランから北側に少し行くと大きな学習塾や外国語の専門学校やホテルなどのビルが並び、その裏側を埋めるように小さな雑居ビルが沢山有り、それらを繋ぐように小さな路地が無秩序に走っている。

ずっと南の方へ歩いていくと中央分離帯のある大通りにぶつかる。大通りの向こう側の路地を入って行った所は東洋系外国人の沢山住む区画になっている。このレストランは、その南側の区画から抜け出す事の出来た人が経営するグループの傘下らしいとアルバイトの女の子に聞かされた。

The Sixth Sense - 01

レストランから西へ進んでいくと大通りに出るのだが、そこまでの道のりは過去に置き去りにされたような正しく「戦後」の雰囲気を持った区画で、真ん中には煤けたような古い個人営業の店が並ぶ商店街が、大通りまで真っ直ぐに伸びている。

商店街から南北に幾つも伸びる迷子になりそうな細い路地は、住居区域に深く入り込み、冒険心が有るのなら楽しいだろうが、外部からの侵入者を「余所者」と認識する装置が設置されているような拒絶感が有り、必要も無く入り込むのには随分の量の勇気を消費する事になる。

一年中「区画整備」と言う言葉が飛び交っていそうなこの街は、昼と夜の二つの顔を持った、ある意味では魅力的な場所だった。勿論、ここに住んでいる人の表情から街を楽しんでいる素振りは一度も見たことは無かった。

みんな、煤けたような灰色の空を見ないように、うつむいて生活しているように感じた。向上心とか希望なんて言葉からかけ離れた世界に住んでいるのだと自分に言い聞かせているような街だった。

2010年10月11日 (11:50)

73/Mark-Almond


73 (1973)
Mark‐Almond

73-a

73-b


[Live]
01 Get Yourself Toghther
02 What Am I Living For
03 The Neighborhood Man

[Studio]
04 Lonely Girl
05 Clowns
(The Drmise Of The European Circus
With No Thanks To Fellini)
06 Home To You

All Songs Written by Jon Mark



Jon Mark
Lead Vocals, Lead Guitar, Classical Guitar
Johnny Almond
Baritone, Tenor, Alto, Soprano Saxophone; Bass, Alto, and Concert flute; Organ, Electric piano, Backing Vocals, Vibes and Percussion
Danny Richmond
Drums, Timbales, Percussion, Screams, Whoops and Yells on “Live” side
Geoff Condon
Trumpet, Fluegel Horn, Concert Flute, Electric piano, Oboe, Clavinet, Percussion
Alun Davies
Second Vocals, 12String Guitar, Rhythm guitar, Percussion
Wolfgang Melz
Bass guitar, Percussion and Cognac brandy
Bobby Torres
First Percussion, Congo Drums, Quika, Bongos, Timbales and Latin Percussion

Special Thanks to our old friend Nicky Hopkins for his great piano work on “Home to You”
Thanks also to Kevin Crossley for his keyboard and chamberlain work on “Clowns”

Produced by Jon Mark and Bill Blue
Engineering, Live and Remix Bill Blue



半分ライブに半分スタジオと言う「いかにも」なアルバム。でも悪くないのがマーク=アーモンド(笑)。

ギター2人、ベース、パーカッション2人にホーンが2人の7人編成で専属のキーボードプレイヤーがいないマーク=アーモンドって、何なんでしょうね(笑)。
前作に続きジョン・マークとジョニー・アーモンドが居なくても大丈夫な状態を強力にしたように見えます。
Alun Davies正式メンバーだしNicky Hopkins参加しているしホント何考えていたんだろう。


バンドとしてのMark-Almondは始めの2枚で終わり、グループとしての残りカスのようなMark-Almondもここで終了します。

日本のファンの間で評価されるMark-Almondは、これ以降のJon MarkのプロジェクトとしてのMark-Almondです。

しかしJon MarkとJohnny Almondが参加する限りMark-Almondとしての音楽を保っていると言うのも事実だと思います。


もひとつオマケを。
Charles Mingusが1958年にThe Clownと言うアルバムを録音していますが、そこでドラムを叩いていたのもDanny Richmondです。
ホント、何なんだろうね(笑)。

2010年10月07日 (23:10)

「お茶を濁す」って濃く出す事?

最近色々と手を出していてNet上のメインのはずだった、このBlogが今まで以上に手抜きみたい(笑)。

ヒドラ見っけ

Miguelにも「最近TELくれない」と言われるし、本当に失礼な状態。Miguelごめんね。

ウサギ見つけた



実はMark-Almondに関して書いてきたものを見直したりしているのです。

そんな訳でMark-Almond以外で良く聴いているのは下のアルバムです。
あまり語られないアルバムみたいな気がしますが、このアルバムも聴いていて気持ちの良いアルバムなのです。
良いアルバムだと思いますよ。

AmandlaAmandla
(2002/12/24)
Miles Davis

商品詳細を見る




2010年10月03日 (00:14)

安いか高いか

買い物をしました。
猫のエサのついでに下のようなものを。

1,000yen

写真でかっ(笑)。
箱無し。季節外れ。希望価格5,700円。で、1,000円。
安いのかなぁ、高いのかなぁ。
やっぱり、いらないものは、幾らになっても高いのかな。
あっ、履くけど(笑)。


それからCDを

Elixir / Fourplay



メンバーは、Lee Ritonour, Bob James, Nathan East, Harvey Masonの4人。1995年の作品。はい、聴かなくても音が想像できます(笑)。
多分10年前なら買いませんでした。もー特にBob Jamesが前に出て面白いワクワクするような音楽になる訳が無い。ずっと過去のCTIで実証済みです。
でもね、「ワクワクする音楽」だけが音楽じゃないと最近理解できるようになったのです。何かのBGMにと考えて購入しました。

因みに値段は100円。
聴いてからの感想だけど600円くらいならRockファンやJazzファンでもいけるんじゃないのかな。
「大人の音楽」が好きな方ならその3倍でも十分満足できると思います。

とても丁寧な作りです。ボブさん、相変わらずこう言うのは上手に作ります。とてもお洒落な音楽だからお洒落なレストランやカフェにピッタリって感じ。だから私には合わないのかも(笑)。


Nightlife / Pet Shop Boys



上質のデジタル・ポップです。彼らの良いところは「Rock」を忘れていない事。音楽の中にRockが脈々と流れ続けているので、軽いBGMやダンス・ミュージックに決して成り下がらないでいます。

このアルバムも大人しめだけど、心地良さと共にRockの持つ棘の部分も持ち合わせています。1999年の録音ですが、今でも鑑賞に耐えられる強度を持っています。少し古く感じるのは、時代と生きるRockの証拠。でもメロディが良いので、全く問題なく楽しめます。

ちょっとビックリしちゃった。でも個人的には、もう少し刺激的な音が好きかな。50円だったけど、中古だとは言え安過ぎると思います。その10倍でも今でもいけると思いますよ。
Category
Recent Comments
Link
ブロとも申請フォーム
ブログランキング
最近のトラックバック
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
音楽
1947位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋楽
248位
アクセスランキングを見る>>

Appendix


Search this site
PUKIO Latinoamerica
名古屋市大須に有るPUKIOは、ペルー人の友人Miguelが経営するお店です。小さな店ですがアルパカ商品やエケコ人形など面白いものが沢山有ります。お店に行けば彼の面白い話が聞けるかも。

FC2にBlogが有りますしHPで買い物もできます。
pukiolatinoamerica01-180.jpg
 PUKIO Latinoamerica
 名古屋市中区大須3-42-3
 TEL/FAX 052-251-5161
 11:00~20:00
 定休日 火曜・水曜
Profile

falso

  • Author:falso
  • いらっしゃいませ。

    元々は音楽Blogで始めました。色々な音楽について言いたい事を言っているうちに猫の写真やら過去の話しやら書き出していて、気が付いたらこんなBlogになってしまいました。

    と、言いながら4年ほど放置していました。

    そんな訳で勝手に放置して、勝手に再開しようと言う、身勝手な人間のBlogです。
    オマケに犬派を明言しながら、気が付けば猫を4匹飼っています。
Mailform
Blogに関係無い事や個人的に言いたい事が有ればコチラからお願いします。ギャグや冗談だと喜びます(^^)/。

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
RSSフィード
ジャスミンの花
P1010167-895.jpg