■ *Tom Waits

■「良い友達」って、どんな友達?


Rickie lee Jones
Rickie lee Jones



1.CHUCK E'S IN LOVE
2.ON SATURDAY AFTERNOONS IN 1963
3.NIGHT TRAIN
4.YOUNG BLOOD
5.EASY MONEY
6.THE LAST CHANCE TEXACO
7.DANNY'S ALL-STAR JOINT
8.COOLSVILLE
9.WEASEL AND THE WHITE BOYS COOL
10.COMPANY
11.AFTER HOURS

Rickie LEE Jones (Vo, Key, G, Per),

Steve Gadd, Andy Newmark, Victor Feldman,
Mark Stevens, Jeffrey Pocaro

Drums
Willie Weeks, Red Callender
Bass
Buzzy Feiten, Fred Tackett
Guiter
Neil Larsen, Randy Kerber, Ralph Grierson,
Mac Rebennack, Victor Feldman

Keyboards
Fred Tackett
Mandolin
Randy Newman, Michael “Bobby” Boddicker
Synthesizer
Victor Feldman, Mark Stevens
Percussion
Tom Scott, Chuck Findley, Ernie Watts
Horns
Nick DeCaro
Accordion
Michael McDonald, Arno Lucas, Leslie Smith
Joe Turano, Matthew Wiener

Background Vocals

Produced by
Lenny Waronker and Russ Titelman
1979

Rickie Lee Jones HP

1954年にシカゴで生まれ、1979年25歳の時に本人がちょっとだけ本気になってみたら各レコード会社から注目を浴び、ワーナーから大々的にメジャー・デビュー。灰汁の強い友人に囲まれてきた彼女にとって「良い友達」とは、どんな友達なんでしょうか。

1978年に発表されたTom WaitsのBlue Valentineは大好きなアルバムだったが、ジャケットに写っている後姿の華奢な女性がRickie lee Jonesだと知ったのは、1979年に発表され大ヒットしたこのアルバムの1曲目に入っているChuck E’s in Loveを好きになってから随分経ってからの事だった。そして、その事を知った時には、何故だか随分嬉しかったような気がする。

このアルバムがグラミー最優秀新人賞を獲得した事など知らなかったし、アルバムの5曲目に入っているEasy Moneyとローウェル・ジョージのソロ・アルバムに入っているEasy Moneyが、彼女の作品で同じ曲だなんて事はつい最近知ったばかりだ。

Chuck E’s in Love(邦題/恋するチャック)のタイトルになったチャック・E・ワイズが、Tom WaitsにRickie lee Jonesを紹介して恋人同士になったと言う話を信じているし、Tom WaitsのBlue Valentineの中の名曲Christmas Card from a Hooker in Minneapolisの中に出てくる主人公チャーリーもChuck E. Weissの事じゃないかと思っている。


ジャケット裏(CDでは中)に有るモノクロの写真にRuss and Rickie and Lenny at home in Santa Monicaと言葉が添えられているが、実はこれに関しては信用をしていない。デビュー・アルバムのプロデュースを幼友達にやってもらう。それもその二人が、この世界での売れっ子だった、なんて幾らなんでも都合が良過ぎるだろう。

Russ and Rickie and Lenny at home in Santa Monica


ただ、これだけの演奏家をバックに大々的にレコード会社がバック・アップして売り出した彼女は、そのわりにはマイペースに極々自己満足的なテンポで、特徴の有る独特の世界を展開しながらアルバムを出している事に、全くの他人ながら嬉しく感じてしまっている私も、もしかしたら彼女に惚れているのかも知れない。

■気合が入り過ぎたのかな?


Temptation
Holly Cole



1.Take Me Home
2.Train Song
3.Jersey Girl
4.Temptation
5.Falling Down
6.Invitation To The Blues
7.Cinny's Waltz
8.Frank's Theme
9.Little Boy Blue
10.I Don't Wanna Grow Up
11.Tango Til They're Sore
12.(Looking For) The Heart Of Saturday Night
13.Soldiers Things
14.I Want You
15.Good Old World
16.The Briar And The Rose

1995

簡単に言い切れば、Holly Coleの歌うTom Waits集。
このアルバムを見つけたのは偶然の事でしたしHolly Coleと言う名前すら知らなかった時に聴きました。
感想は、企画賞あげる、って感じでしょうか。

Holly Coleと言う歌手が、シンプルな演奏をバックに上手にアレンジされたTom Waitsの曲を歌っています。日本ではジャズに分類される方のようですが、あまりJazzは感じません。もし、どうしてもJazzと言うのならスムース・ジャズとか呼ばれるタイプになると思います。

シッカリと作られたアルバムだと思います。中々気合の入ったアレンジとトム・ウェイツの声と彼女の声が全く違うせいも相まって、すぐにトム・ウェイツの曲だとわからないかもしれません。

彼女のイメージを固定させるのにも一役買っていると思います。気合が入り過ぎて16曲もの量が有ります。アナログ時代なら2枚組みの量を一人の作家の曲で作ってしまうと言うのは、相当の自信作と言う事でしょう。

ただ私個人が、彼女のHPの[multimedia]と言うところでサンプルを聴いた感じでは、このアルバムに含まれていた曲よりも他の曲の方が彼女の魅力が良く出ているように感じました。

Holly Cole HP

少々ヒステリック気味な自分を心の奥に閉まって、緩やかに落ち着いた自分を人の前に曝け出す、そんな感じのボーカリストだと思います。

女性の強さと弱さが混ざった中々魅力的なボーカリストだとは思いますが、個人的にはこれ以上ヒステリックな女性は関わりたくないな(笑)。

■酔っ払ってたら酔っ払いの振りなんて出来ない。


The Early Years Volume 1
Tom Waits



1.Goin' Down Slow
2.Poncho's Lament
3.I'm Your Late Night Evening Prostitute
4.Had Me a Girl
5.Ice Cream Man
6.Rockin' Chair
7.Virginia Avenue
8.Midnight Lullaby
9.When You Ain't Got Nobody
10.Little Trip to Heaven (On the Wings of Your Love)
11.Frank's Song
12.Looks Like I'm up Shit Creek Again
13.So Long I'll See Ya


The Early Years Volume 2
Tom Waits



1.I Hope That I Don't Fall in Love With You
2.Ol' 55
3.Mockin' Bird
4.In Between Love
5.Blue Skies
6.Nobody
7.I Want You
8.Shiver Me Timbers
9.Grapefruit Moon
10.Diamonds on My Windshield
11.Please Call Me, Baby
12.So It Goes
13.Old Shoes (& Picture Postcards)


Tom Waitsはデビュー前の1971年に30曲ほどの録音をします。それから20年後の1991年にThe Early Years Volume 1として13曲、そしてデビューから20年後の1993年にThe Early Years Volume 2として13曲の全26曲を発表しました。

これらの曲の中で出来の良いものは1973年のClosing Timeと1974年のThe Heart Of Saturday Nightにそれぞれアレンジを変えて録音されます。

Tom Waitsに興味が有る程度の人が、わざわざ手を出すようなアルバムでは有りませんが、1stと2ndが大好きな人やTom Waits自身を大好きな人には、是非とも耳にしてほしいアルバムです。

録音状態が極めて良く、自家録音レベルとは全く違いますしシンプルなアレンジながらそれなりの体裁は整っています。
酔いどれピアノのイメージからは想像が難しいほどギターでの弾き語りも多く、彼への固定されたイメージを壊す一役も担うのではないかと思います。

名曲と呼ばれるOl’55のギター・バージョンは、弾き語りをする人はレパートリーにすると通受けするかと思います(笑)。


■SMOKE (1995年日米合作映画)


SMOKE
(1995年日米合作映画)



[スタッフ]
監督:ウェイ・ワン
脚本:ポール・オースター
撮影:アダム・ホランダー
編集:メイジー・ホイ
美術:カリナ・イワノフ
衣装デザイナー:クローディア・ブラウン
音楽:レイチェル・ポートマン

[キャスト]
オーギー・レン:ハーヴェイ・カイテル
ポール・ベンジャミン:ウィリアム・ハート
ルビー・マクナット:ステッカード・チャイニング
ラシード・コール:ハロルド・ペリノー
サイラス・コール:フォレスト・ウィテカー
フェリシティ:アシュレイ・ジャッド

本編113分
(もう少し短くても良かったかも)
吹き替えあり
(必要無かったな)
字幕版翻訳:戸田奈津子さん
(いつもお世話になっています。
ほとんどの日本人は、あなたがいないと
映画の魅力の半分も楽しめません)

DVD特典
●日本版劇場予告編
●スタッフ/キャストプロフィール
●ミュージック・チャプター

[あらすじ]
1990年ブルックリン・・・。14年間、毎日、同じ時間に同じ場所で写真を取り続けるタバコ屋の店主、オーギー・レン。最愛の妻を事故で亡くして以来、書けなくなった作家のポール。18年前にオーギーを裏切り、別の男と結婚した恋人のルビー。強盗の落とした大金を拾った為に命を狙われる黒人の少年ラシード。それぞれの人生が、織りなす糸のように絡み合い、そして感動のクライマックスへと向かっていく・・・・・・。

さて、一番の問題は挿入歌ですね(笑)。色々な言葉よりも書き並べた方が刺激的だと思います。ミュージック・チャプター(DVDのサービスとして使われている場面へ飛んでいけます)

1.Brooklyn Boogie / Louis Prima
2.Downtown Train / Tom Waits
3.Auggie’s Photos / Rachel Portman
4.Baby Wants Kisses / Annaboula
5.Sexy Dumb Dumb / Sophia George
6.Hong Kong / Screamin’ Jay Hawkins
7.Shostakovich:Prelude And Fugue
/ Tatiana Nikolaeva
8.Snow Story / Rachel Portman
9.Innocent When You Dream
10.Smoke Gets In Your Eyes
/ The Jerry Garcia Band

その他の挿入歌
(エンド・クレジット参考)
1.Cigarettes And Coffee
/ Jerry Garcia Band
2.Supaster / Group Home
3.Prelude And Fugue No.1,
C Major by Shostakovich
/ Keith Jarrett

*Special Thanks to Tom Waits

やられましたよ、使用曲に。う〜ん、音楽担当の人が選曲したのかなぁ?ミュージック・チャプターも有るし作為的なのかなぁ。私はまんまとひっかかってしまったと言う事でしょうね(笑)。

まぁ、大体はあらすじ通りです。あちこち違いますが(笑)別に大して問題は無いでしょう。ご都合主義のシナリオですが日本的な優しい配慮もソコココに感じられます。アップも多く人の演技に委ねられている部分が多い映画です。破天荒な部分は有りません。ニューヨーカーの生活の一部を切り抜いたような感じに作られています。

途中で歌いながら踊りだしたりもしません。勿論、宇宙人が円盤に乗って飛んできたりゴジィーラがビルを破壊しながらこちらへ向かってきたりもしません。

全体的に照明の当たりも良く綺麗な画面になっています。生活感が余り感じられないかも知れませんが、それは私がニューヨーカーじゃないからでしょう。

予定通りのシナリオで良かったら泣いて下さい。色々と変な書き方をしましたが私は十分に楽しみました。ハリウッドの大作には無い楽しみ方が出来る映画です。実を言うと私はこう言うタイプの映画が好きなんです。

残念ながらこのDVDは現在廃盤になっているようです。もしも入手出来る事が有ったら、是非クリスマスの少し前に見る事をお勧めします。また入手する事が出来たとしても禁煙中の方は見ない事をお勧めします(笑)。


スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス
ポール・オースター




■Blue Valentine / Tom Waits

ずっと書こうと思っていて、中々書けなかったTom Waitsのアルバムの事を今回初期のものに関してだけですが、何枚か書く事が出来ました。
普段から周囲からの刺激が無いと動かない性格で、今回もrollins1581さんのBlogを読んで刺激を受けたお陰でした。最近良く刺激を受けるBlogです。

rollins1581さんのBlogはこちらです。
My Groove Your Move


Blue Valentine
Tom Waits




01.Somewhere
[From West Side Story]
02.Red Shoes by the Drugstore
03.Christmas Card from
a Hooker in Minneapolis
04.Romeo Is Bleeding
05.Twenty-Nine Dollars
06.Wrong Side of the Road
07.Whistlin' Past the Graveyard
08.Kentucky Avenue
09.Little Bullet from a Pretty Blue Gun
10.Blue Valentines


私が稀代のストーリー・テラーだと思っているTom Waitsのアルバムです。1stから今まで発表されたどのアルバムも気分の向いた時に聴くと言うよりも何か緩やかな刺激が欲しい時に耳にします。
彼の作り出す世界は、どのアルバムの世界も宙に浮かない優しさが漂い、気がつくとリラックス以上の刺激になっていたりします。だから、少しだけですが、私の場合ですが、気持ちの整理が必要だったりします(笑)。

初期の作品からこの頃までは、自分の過去を吐き出すような作品が多く、私小説を読むような感覚に共感させられました。一部の人達にはカリスマ的な扱いを受けるほどで、今でもこの頃までの彼を愛している人達も沢山居ます。私も何度も何度も聴いた1stが一番印象的で、懐かしさや自分の過去と共鳴しあう部分も有ります。

本当にストーリー・テラーと言う言葉が良く似合う人だと思います。アルバムは演劇的手法を使った私小説のようなものから正しく演劇的な物へと変化して行く事になります。現在では一つの物語を作り出してしまうようなアルバムになっていますし実際に彼自身が俳優として何本かの映画に出ています。

私には彼のアルバムの変化はとても自然で受け入れやすく新たなアルバムごとに変化する彼の心の変化自体をごく自然に受け止めてきましたが、この頃のアルバムの後に起こった表現の大きな変化により過去の彼から離れる事の出来ない人達も沢山居ます。

ミュージカル、ウエスト・サイド・ストーリーの挿入歌サムホエアで始まるこのアルバムは、彼にとって6枚目になる1978年に発表されたアルバムです。ちょうど作品の膠着期、過渡期にあたるのは、アルバム全体の持つ中途半端なイメージから自然とわかると思います。


サムホエア

どこかに

俺たちの場所がある
どこかにきっとある
のどかで平和で
自然に恵まれた場所が
どこかで 俺たちを待っている

いつか きっとやってくる
俺たちの時代が
いつかきっとやってくる
共に過ごす時間が
ありあまるほどの時間が
愛しあうための時間が

いつか
どこかに・・・・・・

(訳詩:山本安見)


このアルバムは街の中の風景を切り取るようなまるで私小説のような形式で最後まで進みます。彼の過去の経験を思わせる曲々が、どうしようもない毎日の中では、確信的な未来への希望など難しいけど、それでも人はそれぞれに明日に希望を持ち続けると言っているように私の耳には聴こえてきます。


ミネアポリスの女からのクリスマス・カード

ねぇ チャーリー 私 妊娠しているのよ
今は9番街に住んでるわ
ユークリッド・アヴェニューの外れの
イヤらしい本を売っている店のすぐ上よ
ヤクはもうやめたわ
ウイスキーもやめたの
ダンナはトロンボーン吹きよ
将校たちが集まるバーで働いてるわ

お腹の子供は彼の子供じゃないけど
彼は愛してくれてるわ
自分の息子だと思って
大事に育ててやるっていってるの
おかあさんの形見の指輪をくれて
毎週土曜日の夜には
ダンスに連れてってくれるのよ

ねぇ チャーリー
フイリン駅を通り過ぎるたびに
アンタのこと思い出すわ
アンタって いつも髪にベタベタ
グリースを塗ってたわね
それから アンタのくれた
リトル・アンソニー&ザ・インペリアルズの
レコード まだ持ってるわよ
でも レコード・プレイヤーは
誰かが盗んでいっちまったの

ねぇ チャーリー
マリオがパクられた時
私 気が狂いそうになってね
家族のいるオマハに帰ったのよ
でも 私の知ってた人たちはみんな
死んだか監獄に入ってたかで会えなかった
だから ミネアポリスに戻ってきたのよ
これからは ここで暮らすつもり

ねぇ チャーリー
あの事故が起きてから 辛かったけど
やっと幸福をつかんだ気がするの
今から思うと ヤクにつぎこんだお金
全部残しておけばよかったとつくづく思う
そしたら 中古車売り場を買うのよ
でも 一台だって売りはしないわ
毎日 その日の気分によって
いろんな車を乗りまわせるじゃない?

ねぇ チャーリー
ところで
本当のことを知りたい?
トロンボーンを吹いているダンナなんて
実はいやしないのよ
本当はお金を貸してほしいの
弁護士に払わなくちゃならないのよ
でも チャーリー
ヴァレンタイン・デーの頃には
きっと仮出獄できると思うわ

(訳詩:山本安見)

今回使用させていただいた訳詩はBlue Valentineの日本盤からのものです。現在廃盤になっているのが、大変残念です。


■三枚目の二枚目(?)


The Heart Of Saturday Night
Tom Waits




01. New Coat Of Paint
02. San Diego Serenade
03. Semi Suite
04. Shiver Me Timbers
05. Diamonds on my Windshield
06. (Looking For)
The Heart of Saturday Night
07. Fumblin' With the Blues
08. Please Call Me, Baby
09. Depot, Depot
10. Drunk on the Moon
11. The Ghosts of Saturday Night
(After Hours at Napoleone's Pizza House)

Tom Waits
Vocals, Piano
Electric piano, Acoustic guiter
Jim Hughart
Upright & Electric Basses
Jim Gordon
Drums, Knee slap & Foot tap
Arthur Richards
Acoustic & Electric Guiter
Bones Howe
Percussion
Tom Scott
Tenor Saxophone
Oscar Brashear
Trumpet
Mike Melvoin
Piano

Orchestra Arranged & Conducted by
Mike Melvoin

Recorded at Wally Heider Studio,
Hollywood, California
1974


Tom Waitsの2枚目で、
1stの稚拙な部分を取り除き、
JAZZの用法をより深く取り入れ
彼の求める方向にもう一歩進んだアルバム。
極めて雰囲気と内容のバランスが取れた
独特の味と酷の深いアルバムだと思う。

次作のLiveの次に出した
Small Changeは、とても意欲的で
以降の彼の方向に深く関わるアルバムながら
あまりにもJAZZを意識し過ぎた為に
彼の持つ私小説的な孤独感が薄れ
彼独特のスウィング感が無くなり
極めて音楽的なものになってしまう。

彼自身も気がついたのだろう、
5枚目(Liveを含む)のForeign Affairsが、
どちらかと言うとSmall Changeよりも
このアルバムの延上に有ると言う事からも
これ以降の彼の作品の礎と言っても良いだろう。

私の耳にはSmall Changeよりも
ジャジーでブルージーに聞こえるし
純化されていない分、
彼独特の香りが強いと思える。

彼の作る音楽は、
極めてスタンダードな大衆音楽の影響下で
作り出されたのは確実な事だろう。
しかし
ジャジーでブルージーでは有るが、
決して
ジャズでもブルースでもないのだ。




デビュー前に作った曲を作品として仕上げたのが、
Closing TimeとThe Heart Of Saturday Nightであり
それらの進化を求めたのが、Small Changeになるのだろう。

それらを作っていく過程で得たものが、
Foreign affairs, Blue valentine,
Heartattack and vineの3つの作品になる。

そして新たな形として出来上がったものが、
Swordfishtrombones, Rain dogs,
Franks wild yearsとなっていく。
思いの他、
彼は単純で判り易い奴なのだ(笑)。



■ちょっとした気分転換みたいなものさ。


Small Change
Tom Waits




1.TOM TRAUBERT'S BLUES
2.STEP RIGHT UP
3.JITTERBUG BOY
4.I WISH I WAS IN NEW ORLEANS
5.THE PIANO HAS BEEN DRINKING
6.INVITATION TO THE BLUES
7.PASTIES AND A G-STRINGS
8.BAD LIVER AND A BROKEN HEART
9.THE ONE THAT GOT AWAY
10.SMALL CHANGE
11.I CAN'T WAIT TO GET OFF WORK

Tom Waits (vocals, piano)
Jim Hughart (bass)
Shelly Manne (drums)
Lew Tabackin (tenor saxophone)

Harry Bluestone (violin)
Israel Baker, Nathan Kaproff,
Nathan Ross, Murray Adler (violin)
Sam Boghossian, David Schwartz (viola)
Ed Lustgarden, Kathleen Lustgarden (cello)

Recorded at Wally Heider Recording
Hollywood, California in July 1976.

Tom Waitsの4枚目で(Liveを含む)、
日本で販売されたのは、このアルバムかららしい。
ジャズ・プレイヤーとストリングスを従えて、
Tomが本格的にジャズに取り組んだアルバム・・・
と、書きたいところだが実際には少々違った趣を持つ。

確かに2トラックテープを使用し
5日間かけた一発録りだったりと
メンバー以外にもジャズを意識しているが、
『Tom、Popsと決別しJAZZへ進む』
なんて内容のアルバムでは決して無い。

全ては彼のボーカルとピアノの為のバックであり
相互関係から生まれるマジックの様なものは、
アルバムの何処からも感じる事は出来ない。

彼は、それらの全てを利用して、
たった一人でマジックを起こしてしまった。
ただそれだけの事なのだ。

ストリングスが必要なければ使わないし
ドラムやベースを必要としない事だって、
このアルバムの中では、
決して間違いではないのだ。

ただ、
彼がギターやバック・ボーカルを
今回必要としなかった事と
さして違いの無いような行為が、
実際には出来上がったアルバムを
それまでのものと違うものとして完成させ、
以後、彼が進むだろう方向に
大きな影響を与えたのは明らかであり
それらの大いなる意識が、
このアルバム全体に独特の雰囲気を持たせ、
ありがちな弾き語りのアルバムとは
全く違うものにさせたのたのだろう。

素晴らしい演奏を聴かせてくれる彼らは、
十二分にTomを刺激したのだ。

個人的には、
メロディに流され気味の感も有り
彼独特の素晴らしいメロディが逆に
疎ましく感じる事も有るが、
彼を知るには、
取って置きのアルバムに間違いは無い。


Tom Waits Official HP



■親が音痴の効果


Closing Time
Tom Waits




子供の頃、家に有る音響機器と言えば、
ラジオとテレビとモノラルのアナログ・プレイヤーだった。
オマケに親父は極度の音痴だと自覚していたせいか、
ラジオからもテレビからも歌物の番組らしいものが
流れてきた記憶が全く無い。

自然と子供の耳に入ってくるのも
クラシックや映画音楽が中心となっていった。
テレビもニュースや映画が中心だったが、
ウォルト・ディズニー社が作った
子供向けのTV用短編には夢中だったし
母親が連れて行ってくれた
ピノッキオやダンボには夢中だったらしい。

手塚治の漫画が色々と
TVアニメになっていた頃で、
ジャングル大帝の始まりの部分に
随分影響を受けた年代の話です。


そんな訳で歌謡曲やPopsよりも先に
クラシックや映画音楽やJAZZの
洗礼を受けてしまった私が、
従兄弟からForkやRockを教えられ
貪るように聞いていた頃に
何の違和感も無くはまり込んだのが、
Tom Waitsの1stのClosing Timeだった。

歌詞の意味など理解出来るはずも無いし
酔っ払いが云々などと考えた事も無く、
それでも彼の作り出す音世界は、
私の頭の中で一つの短編映画のように
何がしかの物語を作り出してくれた。

Closing TimeでTom Waitsに出会えた事は、
とても幸運だったのだと思う。
1980年に入りHeartattack and vineくらいから
彼の戯曲的と言うか舞台劇的方法論は、
聞き難いほどの過渡期に入り
Rain DogsやFranks Wild Yearsあたりで、
彼の音楽と出会ってしまうと
とても入り難い世界に感じてしまう。

彼の音に何かしら惹かれるのに
違和感や嫌悪感を感じてしまう人は、
Closing TimeからBlue Valentineの間の
どれかから聞き込みはじめると
随分気持ち良く彼の世界に入り込めると思う。


The Heart Of Saturday Night


Small Change


Foreign Affairs


Blue Balentine



*Liveは抜きました。


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falso

  • Author:falso
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    相方のJazzminに振り回されています。玉抜きましたがKingです。
    庭にいたネコを捕まえてMintと言う名前をつけました。
    お陰様で、現在ヘンな顔のネコ2匹の飼主です。

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